世界の空き家と日本の空き家|これからの空き家問題を「管理・活用」から考える
世界各国で住宅を取り巻く環境が変化しています。
人口の都市集中、少子高齢化、住宅価格の上昇、ライフスタイルの変化などによって、「使われていない住宅」をどうするかという問題は、日本だけのものではありません。
その中でも、日本では空き家の増加が大きな社会問題となっています。
2023年の住宅・土地統計調査によると、日本の空き家は約900万戸となり、過去最多を更新しました。総住宅数に占める空き家の割合も**13.8%**と過去最高です。
つまり、日本ではおよそ7軒に1軒が空き家という規模になっています。
では、海外では空き家をどのように考えているのでしょうか。
そして、日本の空き家問題にはどのような特徴があるのでしょうか。
神戸市で建設・不動産・空き家管理に取り組む今田建設工業株式会社が、世界と日本の空き家問題を比較しながら、これから必要になる空き家管理について考えます。
世界でも空き家は問題になっている
「空き家問題」という言葉を聞くと、日本特有の問題だと思われるかもしれません。
しかし、実際には海外にも空き住宅は存在します。
ただし、ここで注意したいのが、国によって「空き家」の定義や統計の取り方が違うことです。
例えば、別荘や季節住宅を空き家に含める国もあれば、含めない国もあります。
そのため、単純に国別の数字だけを比較して「この国が一番空き家が多い」と判断することはできません。
OECDの資料でも、季節住宅などを含むかどうかによって各国の空き家率の比較が難しくなることが示されています。
そのうえで、季節住宅などを除いて比較できる国では、日本・スペイン・ポルトガルなどで空き住宅の割合が12%を超える水準とされています。
日本の空き家問題は、決して小さな問題ではありません。
日本の空き家が約900万戸になった理由
日本の空き家が増えている背景には、いくつもの要因があります。
代表的なのが、
- 人口減少
- 少子高齢化
- 相続による住宅取得
- 都市部への人口集中
- 新築住宅の供給
- 住宅の老朽化
- 実家を継ぐ人の減少
などです。
特に重要なのが相続です。
親が住んでいた家を子どもが相続したものの、子ども自身は別の場所に住んでいる。
この場合、
「思い出があるので、すぐには売れない」
「将来使うかもしれない」
「兄弟で相談できていない」
などの理由から、住宅がそのまま残ることがあります。
こうして「とりあえず所有する空き家」が生まれます。
日本の空き家で特に問題なのは「使われていない住宅」
2023年の日本の空き家約900万戸のうち、賃貸用・売却用・二次的住宅などを除く空き家は約386万戸でした。
このタイプの住宅こそ、今後の空き家対策で重要になります。
誰かが借りる予定がある住宅。
売却活動をしている住宅。
別荘として利用している住宅。
これらと、
「特に使う予定がなく、そのままになっている住宅」
では問題の性質が違います。
後者は、所有者が遠方に住んでいる場合など、管理そのものが難しくなります。
世界と日本で違う「空き家」の考え方
海外では、都市部の住宅不足が問題になる地域もあります。
一方で、日本では住宅ストックそのものが増え、使われない住宅が発生しています。
つまり、
「住宅が足りない」という問題と、「住宅が余っている」という問題が同時に存在する
ことがあります。
これは非常に大きなポイントです。
新しい住宅を建てるだけでは解決できない問題が増えています。
これから必要になるのは、
今ある住宅をどう使うか。
という視点です。
空き家は「壊す」だけが答えではない
空き家対策というと、
「危険な家を解体する」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、建物の状態によっては解体が必要になる場合があります。
しかし、すべての空き家を解体すればいいわけではありません。
例えば、
管理して残す
リフォームして住む
賃貸住宅として活用する
売却する
建物を解体して土地として利用する
など、さまざまな選択肢があります。
重要なのは、
その住宅にとって何が一番いいのかを判断すること
です。
神戸市でも空き家対策は重要になっている
神戸市も空き家・空き地対策を進めています。
現在の神戸市では、2026~2035年度を対象とする「神戸市空家空地対策計画」が策定されています。適切に管理されていない空き家については、所有者への改善依頼や指導なども行われています。
さらに神戸市では、老朽化した空き家の解体などに対する支援制度や、専門家派遣などの取り組みも行われています。
つまり、神戸市でも空き家問題は「いつか考える問題」ではなく、すでに地域の重要な課題になっています。
空き家を放置する前に「管理」という選択肢
ここで重要になるのが空き家管理です。
空き家を相続した。
でも、売るかどうか決めていない。
このような場合でも、管理はできます。
定期的に、
- 建物の外観を確認する
- 敷地を確認する
- 庭木や雑草を確認する
- 郵便物を確認する
- 建物の異常がないか確認する
- 必要に応じて修繕を検討する
といった管理を行うことで、住宅の状態を把握しやすくなります。
「売るか残すか決めるまで、何もしない」
のではなく、
「管理しながら、将来を考える」
という発想が重要です。
ここで今田建設工業の強みが生きる
今田建設工業株式会社が目指しているのは、単純な空き家の見回りだけではありません。
私たちの強みは、
建設 × 不動産 × 空き家管理
を一つの考え方でつなげられることです。
例えば空き家を確認したとき、
「この家はどうするのか」
という問題が出てきます。
そこで、
管理するのか。
修繕するのか。
リフォームするのか。
売却するのか。
解体するのか。
という次の選択肢を考えることができます。
「管理会社」だけではなく「建設会社」だからできること
空き家管理では、建物の状態を見ることが重要です。
例えば外壁、屋根、窓、雨樋、庭、敷地など。
定期的に確認していれば、以前と違う部分に気付くきっかけになります。
そして、修繕やリフォームが必要になれば、建設の知識が必要になります。
さらに、最終的に売却や土地活用を考えるのであれば、不動産の視点も必要です。
だからこそ、
空き家管理だけでもない。
建設だけでもない。
不動産だけでもない。
この3つをつなげることに意味があります。
今田建設工業が目指す「空き家のワンストップ相談」
例えば神戸市で実家を相続したとします。
まず空き家を確認する。
↓
現在の状態を把握する。
↓
しばらく管理する。
↓
修繕が必要なら検討する。
↓
リフォームして使うか検討する。
↓
賃貸・売却などの可能性を考える。
↓
必要であれば解体や土地活用を検討する。
このように、一つの空き家でも時間とともに必要な対応は変わります。
今田建設工業は、こうした**「空き家になった後の長い流れ」まで考えられる会社**を目指します。
世界が空き家問題に向き合う中、日本は「活用」が重要になる
これから日本では、住宅を新しく建てることだけではなく、
既存住宅をどう活かすか
がさらに重要になっていくでしょう。
古い住宅だから価値がない。
空き家だから売れない。
そう決めつけるのではなく、
「この住宅にはどんな可能性があるのか」
を考える。
それがこれからの不動産・建設業界に求められる役割ではないでしょうか。
空き家を「負動産」で終わらせない
空き家は管理しなければ負担になる可能性があります。
しかし、適切に管理し、状態を把握し、利用方法を検討すれば、新しい価値を生み出せる可能性もあります。
大切なのは、
空き家になった瞬間に諦めないこと。
そして、
放置しないこと。
です。
今田建設工業が考える、これからの空き家サービス
今田建設工業株式会社は、神戸市を中心に、
建てる
守る
直す
活かす
売る
という不動産・建物の流れをつなげていくことを目指します。
空き家管理は、その入口です。
相続した実家をどうすればいいのか分からない。
遠方に住んでいて管理できない。
売却するかまだ決めていない。
リフォームして使えるか知りたい。
古い建物を残すべきか解体すべきか迷っている。
そんな段階でも、まず現在の状態を確認することから始められます。
空き家を放置するのではなく、未来を選べる状態にしておく。
それが、これからの空き家管理に必要な考え方です。
今田建設工業株式会社は、
建設 × 不動産 × 空き家管理
という強みを活かし、神戸の大切な住宅を守り、活かし、次の未来へつなげていきます。
建てるだけではない。
守るだけでもない。
その先の未来まで考える。
それが、今田建設工業が目指す新しいサービスです。

